プロスペクト理論

期待効用理論に対し、より現実を表す記述的理論として、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーはプロスペクト理論を提唱した。プロスペクトという言葉は予測や期待といった意味がある。プロスペクト理論での意思決定は、価値関数と確率加重関数からなる。


価値関数

価値関数をグラフで表すと、横軸に利得(損失)、縦軸に主観的な価値を取った場合、下記のようになる。

価値関数のグラフ

利得・損失の絶対値が大きくなると、利得の変化に対して価値の変化が小さくなっている。これは、100万円と110万円の差よりも、0円と10万円の差のほうが主観的には大きく感じるということを、価値関数は示している。

また、利得領域よりも損失領域でのこう配が大きくなっている。これは、同じ金額であっても、利得よりも損失に対して敏感であることが示されており、損失回避と呼ばれる。

確率加重関数

確率加重関数をグラフで表すと、横軸に客観的確率、縦軸に主観的確率を取った場合、下記のようになる。

確率加重関数のグラフ

人は客観的確率が低い状態では過大評価し、客観的確率が高い状態では過小評価する傾向があることを示している。


参考書籍
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