ガリレオ以降の科学

〜科学の独立宣言〜

ガリレオの時代には「なぜ物体は地球の中心に向かって落下していくのか」「空を飛んでいる鳥はなぜ取り残されないのか」を答えることはできませんでした。しかし、ガリレオの登場以降はせきを切ったように科学上の発見がなされます。その中でも有名な人物と言えばアイザック・ニュートンです。ニュートンの代表的な業績と言えば「微積分法」と「万有引力の法則」の発見がありますが、微積分法はライプニッツと先取権を争い、万有引力の法則ではフックと先取権を争っています。つまりニュートンがいなくても発見されていたわけです。ニュートン力学もガリレオやケプラーなどの研究をまとめ上げたにすぎません。しかし科学上の発見と言うのは、一人の業績であることは極まれです。先人たちの業績の上に新たな発見を積み上げ、修正、分離、統合を繰り返して発展していきます。ニュートンの発見は他にも幅広い分野でなされており、これらすべてを一人で行っていたわけですから、やはりすごい人物であったことは間違いありません。

ニュートンが万有引力の法則を発見し慣性の法則を定式化したことにより、説明できなかった問題は解決され、地動説は確実なものとなりました。こうして科学は哲学や宗教から切り離され独立していきました。その後、科学の分野は細分化されていきます。

アリスタルコスらが「太陽の周りを地球が回っている」と主張してからおよそ2000年後の出来事でした。

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