行動随伴性
オペラント行動とその直後の状況の変化との関係を行動随伴性と呼ぶ。行動分析学では、行動の直前と直後の変化、つまり行動随伴性によって、行動の原因を明らかにすることを一つの軸としている。
行動の自発頻度を向上させる刺激は正の強化子(好子とも呼ばれる)、低下させる刺激は負の強化子(罰や嫌子とも呼ばれる)と呼ばれ、行動随伴性はこの2種類の刺激の、出現と消失によって以下の4種類に分けられる。なお、行動の自発頻度が向上することを行動の強化と呼び、低下することを行動の弱化(消去)と呼ぶ。
- 正の強化(好子出現による行動の強化)
行動の直後に好子が出現すると、その行動の自発頻度は向上する。 - 負の弱化(好子消失による行動の弱化)
行動の直後に好子が消失すると、その行動の自発頻度は低下する。 - 正の弱化(嫌子出現による行動の弱化)
行動の直後に嫌子が出現すると、その行動の自発頻度は低下する。 - 負の強化(嫌子消失による行動の強化)
行動の直後に嫌子が消失すると、その行動の自発頻度は向上する。
参考書籍