攻撃行動

攻撃行動とは、無抵抗の相手に対して危害を加えようと意図して行われる行動である。身体的暴力だけでなく精神的な苦痛を与えることも攻撃行動に含まれる。

攻撃性に対する考え方は主に、内的衝動説、情動発散説、社会的機能説の3つに大別される。

内的衝動説とは、攻撃動機は内発的であり、人間には内的な攻撃本能が備わっているという考え方である。進化心理学では、子孫繁栄のために遺伝的に関わりのない者を攻撃するという説もある。

情動発散説とは、フラストレーションの蓄積による欲求不満を解消するために攻撃行動が行われるという考え方である。経済不況や気温が高い状態では攻撃行動が増大するというデータもあり、これは環境に対する不快感が人間に対する不快感であると誤って帰属されるためであると考えられている。

社会的機能説とは、社会的な問題解決のために攻撃行動が行われるとする考え方である。

人は自我が脅かされると自己防衛のために攻撃行動に出ることがある。これは欲求不満の解消であると考えられるが、欲求不満がすべて攻撃行動につながるとは限らない。また、攻撃行動は学習によって、より攻撃的になることもある。最初のわずかな攻撃行動によって相手が萎縮した場合、次からはより攻撃的になり、回を重ねるごとに攻撃性が増していくこともある。


社会心理学カテゴリー
対人