支配性向
多かれ少なかれ、人には他人をコントロールしたいという支配欲求がある。これは男性だけでなく女性も同じである。
支配欲求の強さの度合いは支配性向と呼ばれるが、心理学者のアブラハム・マズローは、女性は支配性向の違いによって高位、中位、低位の3つのタイプに分けられ、異なる行動パターンを示すことを明らかにしている。また、恋愛対象を選ぶ際には支配性向が近い相手を選ぶことが多いという。支配性向が違いすぎると、それは主従関係となってしまい恋愛や愛情にはなりにくいのである。
支配性向の差が大きい相手を選ぶ人の心理的特徴
支配性向が自分より圧倒的に低い人を選ぼうとする場合は、対等な対人関係を築けないという問題を抱えていることが多い。自分が確実に相手を支配できるからである。相手をコントロールしたいというのは、相手から見捨てられたくないという不安を抱えていることもある。
このとき、支配性向が低い人も同様の不安を抱えているため、相手との関係がどんなに苦しいと感じても、相手から離れられないのである。
また、支配性向が極端に低い人は主体性がないことが多い。一人でいることに不安や恐怖を感じたり、変化を極端に恐れるため、誰かに依存する傾向が強いのである。
支配性向の差が大きい相手を選ぶ人に現れやすい症状
- 依存性、回避性、強迫性などのパーソナリティ障害
- 不安障害
主な原因
幼少期に親と主従関係にあったことが挙げられる。親から支配されていた子供は、親と同じように支配する側になろうとすることもあるし、支配される側になろうとすることもある。
参考書籍
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