魅力的な女性の顔とは

男性が女性の外見的魅力を重視することを人は経験的に知っているし、実験によっても確認されている。これは世界規模の調査においても共通しているので、文化の違いではなく生物学的なものである。

では、男性は女性のどのような顔に魅力を感じるのか、顔の魅力に関する研究はフランシス・ゴールトンの発見が大きく影響している。

ゴールトンは凶悪犯の写真を重ねあわせて合成写真を作り出すことで、犯罪者の本質的な特徴を明らかにできると考えた。実際に研究を進めていくと、多くの顔写真を重ねるほど男らしい、いわゆる男前な顔になることを発見し、ゴールトンは顔が平均化されると美人や男前になるという仮説を提唱している。

その後100年以上が経ちコンピュータにおける合成写真が可能になると、様々な視点での研究がなされ、なぜ魅力的に見えるのか徐々に明らかになっている。


平均性

顔写真を重ねあわせていくと、顔の輪郭や各パーツが平均的な大きさや配置になり、極端な特徴を持っていない顔となる。心理学的には、このような平均的な顔はよく目にする顔であると認識されるため、単純接触効果によって好意を持ちやすくなる。

生物学的に見ても、顔が平均から大きくずれているというのはなんらかの異常を知らせるシグナルであると判断されやすいため、好意を持ちにくいとされる。

対称性

顔を平均化すると、顔の左右がより対称的になることを意味する。このような対称性は、現在と過去の健康状態を反映する手がかりであるとされている。特に、成長過程で有害な物質にさらされず、十分な栄養状態であったことを示す指標とされる。

また、顔や身体の対称性は免疫機能との対応関係にあり、健康度が高い、知能が高い、寄生虫に対する耐性が強いなどのことが示されている。実験においても左右の対称性が高い顔はより魅力的であると判断されやすいことが明らかになっている。

ただし、顔の左右を対称にしただけでは平均性による効果よりも魅力度の上昇率が小さいことから、積極的に選ばれるというよりは著しく損なわれていることに対する回避である可能性も指摘されている。

幼形化

女性の場合は思春期以降に女性ホルモンであるエストロゲンの作用によって、頬や唇が膨らみ、骨の成長が抑制され幼い容貌が維持される。性ホルモンは一般的に免疫機能を抑制するため、それに耐える免疫機能をもっている証拠でもある。

女性の顔写真を重ねあわせて合成すると、顔の下半分が小さく目が大きいという幼い容貌が強調される。この幼形化によって魅力度が上がるのは女性だけであり、男性はより女性らしい女性を好むのである。

なぜ幼形化によって魅力度が上がるのかというと、幼い顔というのは若さを表しており、男性は若い女性を求めるからである。若い女性を求めるのはいくつか理由があり、そのひとつは生殖能力の高さである。より多くの子孫を残すために生殖能力の高さは重要な意味をもつ。

また、男性は生まれてくる子供が自分の子供なのかどうかを判断できないリスクをもっているため、性的な経験が少なく妊娠している可能性が少ない若い女性を好むのである。

様々な実験で、男性が女性を見る場合、口元に視線が集まりやすいことがわかっている。また、口紅をつけたときのほうがつけないときよりも、男性は女性の口元を見ている時間が長くなり、赤く色が濃い口紅のほうがより長い時間見つめているという実験結果もある。

人間の唇は顔の皮膚よりも赤い色をしているが、これは唇の角層が非常に薄く血管の色を透過しているためである。つまり、唇の赤は血の色であり、人間は血の色に敏感であるために注意を向けてしまうのである。

なぜ注意が魅力につながるのかといえば、大抵の人は血を見ると心拍数が増加するが、それを性的な興奮と勘違いしてしまい魅力を感じるという情緒の生理・認知説で説明できる。いわゆる吊り橋効果である。

また、時間が経って水分を失った血液よりも、サラサラしている血液のほうが注意を向けやすい。それを考えると、より潤いのある唇の方が魅力的であるという我々の認識とも一致する。

健康状態という観点から見ると、上記の平均性、対象性、幼形化は成長段階での健康状態が大きく影響を受けるが、1日前や数日前など、比較的近い日の影響を受けやすいのが口周りである。特に唇は粘膜で出来ているので非常にデリケートで、体温や栄養バランスのなどの健康状態の影響を受けやすい。

唇とは別に、口の大きい女性の方が魅力度が高いと言われているが、これは笑顔の表情が分かりやすいからであると考えられている。

魅力的な女性の顔 まとめ


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