恋愛の色彩理論
心理学者リーは、恋愛には色と同じようにいくつかの種類が存在することを見出した。これを恋愛の色彩理論と呼び、恋愛の種類をラブスタイルと呼ぶ。ラブスタイルは全部で6種類あり、その基本形はエロス(美への愛)、ストルゲ(友愛的な愛)、ルダス(遊びの愛)の3つで、これらの混合形はマニア(熱狂的な愛)、アガペー(献身的な愛)、プラグマ(実利的な愛)である。
一般的には、エロス型の人は自分の恋愛に満足しやすく、ルダス型の人は不満足である場合が多い。ただし、どのラブスタイルが良いというわけではないこと、当てはまるラブスタイルは一つとは限らないことが挙げられる。
- エロス(美への愛)…恋愛を最高のものと考える恋愛スタイル。ロマンティックな行動を取りやすく、初期の関係で相手と親密になることを望み、長期的で良好な関係が期待できる。
- ストルゲ(友愛的な愛)…穏やかな友情的な恋愛スタイル。長い時間をかけて愛が生まれるという考えを持っており、比較的安定した関係を持続させることができる。
- ルダス(遊びの愛)…恋愛をゲームとして考え、自分の楽しみを優先する恋愛スタイル。同時に複数の相手と恋愛できるが、プライバシーを侵害されることを嫌い、安定した関係を望まない。
- マニア(熱狂的な愛)…独占欲が強く、相手への執着が強いなどの特徴をもつ恋愛スタイル。関係をなかなか安定させることができないことや、相手の長所を過大視する傾向がある。
- アガペー(献身的な愛)…相手を中心に考え、相手のためなら自分を犠牲にすることをいとわない恋愛スタイル。相手に対し親切で、見返りを要求しない傾向が強い。
- プラグマ(実利的な愛)…恋愛を地位の向上などの手段として考える恋愛スタイル。社会的地位や経済力などの基準によって相手を選び、恋愛にロマンスを持ち込まない。
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