流行

社会心理学では、流行とは社会集団の中で一定数の人たちが一定の期間ある意図のもとで、同じような集団行動をとるように心理的に誘われることであるとされている。流行は直接的な統制によってではなく、社会心理的な力による間接的な統制によって生み出される同調行動であるともいえる。


イノベーションの普及過程

流行の広がり方にはイノベーションの普及過程という考え方が知られている。イノベーションの普及過程では、最も早く流行を取り入れる人々はイノベーターと呼ばれるオピニオンリーダー的な存在である。その後、初期採用者、前期追随者、後期追随者へと広がっていく。ここまで広がると流行はピークに達し、あとは徐々に衰退していく。遅滞者と呼ばれるいわゆる流行遅れの人が出てくるのは、衰退していく段階である。

流行を取り入れる人の心理

流行を取り入れる人である受け手の心理は、同調と独自性という一見相反する二つの要求が絡み合っている。この微妙なバランスによって流行は成立している。流行は始め一部のイノベーターが取り入れるが少数であるため、同調性の強い人たちは最初は取り入れたりはしない。しかし流行がピークに達すると、周りの人間にそれを取り入れている人が多くなるため同調性の強い人たちも知らず知らずのうちに流行に乗るが、独自性の強い人たちは人と違うものを求めるため、新たな流行が作り出されるという循環が成立している。

流行の社会的要因

テレビや雑誌などのメディアや、ソーシャルメディアなどによって、商業目的で流行が作り出されることも少なくない。期間・数量の限定販売など興味をかき立てる広告を掲載することも、流行を作り出す要因の一つでもある。


参考書籍
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