ホメオスタシス
人間の欲求にはさまざまなものがあり、その分類方法もいくつか提示されている。その中のひとつにホメオスタシス性による分類方法がある。
ホメオスタシスとは、人体の生理的バランスを一定の状態に保とうとする働きのことで恒常性とも呼ばれる。具体的には体温が下がり過ぎたり上がり過ぎたりしないように調整したり、血糖値の増減を防ぐなどの防衛反応である。
ホメオスタシス性の欲求には、食事・睡眠・排泄の欲求などが含まれる。性の欲求は生理的欲求であるが、生命を維持する上で直接関係するものではないことなどから、ホメオスタシス性の欲求ではないとされている。
食事は通常、ホメオスタシス性のものであるが、そうでない場合もある。一般的に肥満は栄養の過剰摂取によって起こる。これは環境や社会的要因、遺伝的要因などが考えられており、肥満が行き過ぎれば病気のリスクを増大させる。
参考書籍(PR)
- 『社会心理学 (New Liberal Arts Selection)』 有斐閣(2010)
- 『Social Psychology: Goals in Interaction (6th Edition)』 Pearson(2014)
- 『心理学 (New Liberal Arts Selection)』 有斐閣(2004)
- 『パーソナリティ心理学―全体としての人間の理解』 培風館(2010)
- 『社会心理学へのアプローチ』 北樹出版(2000)
おすすめの実用書(PR)