恋のきっかけ

ある心理学者は恋に落ちる条件として、生理的覚醒状態であることと、適切な状況手がかりがあることを上げている。

生理的覚醒状態とは、脈拍が上がっている状態で、つまりドキドキしている状態である。生理的覚醒状態でたまたま異性が近くにいたりすると、その異性に対してドキドキしていると錯覚してしまうことがある。これを錯誤帰属と呼ぶ。この場合の錯誤帰属では、相手の異性が魅力的である場合に起きやすく、相手にあまり関心を持っていないと起きにくい傾向がある。


助けた相手を好きになる

助けられた相手に好意を抱くことは誰もが感覚的に知っているが、助けた相手に好意を抱くことはあまり知られていない。これは実験によっても実証されており、認知的不協和理論からの説明が一般的である。

認知的不協和理論とは、客観的事実に反する考えや行動を行ったときに生じる不快感を解消するために、自分の考えや行動を変えようとする、という理論である。この場合、なぜこの人を助けたのかということに対して、嫌いな人を助けたという結論に達してしまうと、矛盾が生じ不快感を得てしまう。ここで、助けたのは相手に好意を持っているからであるという結論に達することで矛盾を回避できるので、結果として相手に好意を持つというものである。

好きな相手を助けるよりも、好きな相手に助けてもらうほうが、相手からの好意を得ることができるのかも知れない。

自分に好意を持っている相手を好きになる

人は自分に好意を持っている相手に好意を持つことが多い。これを好意の返報性と呼ぶ。

それほど気にしていなかった相手が、自分に好意を抱いていると感じた直後から、妙にその相手が気になってしまうというのはよくある話である。さらに面と向かって告白されれば心拍数が上がるため、錯誤帰属が行われる可能性もある。

好意の返報性は人間関係全般にあてはまるが、特に異性関係にではその効果が大きいという実験結果もある。

自身をなくしたときに優しくしてくれた相手を好きになる

自分に自信をなくし不安になっているときに、優しくしてくれた相手に好意を抱くことはよく知られている。一般的に自己評価が低い人は、周りの人が自分よりも魅力的に見えるので相手からの愛情を受け入れやすく恋愛に発展しやすい。これは自尊理論と呼ばれる。自分の好きな人が失敗などの理由で落ち込んでいるときに、相手の支えになることは非常に効果的といえる。

逆に自己評価の高い人は相手への要求も高くなり、自分の思うような相手が見つからず恋愛に発展しにくいといえる。

よく見かける人を好きになる

人は身近な人やよく見かける人に好感を抱きやすい。これは単純接触効果によるもので、人は見たことのない人やもの、聞いたことのない音などに警戒心を持ちやすい。

これはその対象がどういう行動を取るのか、どういう特性を持っているのか予測できないためで、何度も目に(耳に)するうちに警戒心が薄れていくことで、好意度が高くなるのである。つまり、自分の好きな相手に頻繁に自分の姿を見せることで、相手からの好意度を高めることができる。ただし、相手がもともと自分のことを嫌っている場合には、単純接触効果は期待できないので注意が必要である。

身近な人を好きになる

同じ学校の人であったり、職場の同僚であったり、人は身近な人と恋に落ちるケースが多い。これは単純接触による効果もあるが、物理的距離が近ければ自然と相手とのやり取りも増え、お互いのことを知ることができるし、頼みごとや相談ごとなどもしやすい。

心理学では相互作用の回数が増すほど、基本的には心理的距離が近くなると考えられるため、近くにいる人ほど親密な関係に発展しやすい。逆に物理的距離が遠い遠距離恋愛では、相互作用の回数が少ないため、心理的距離も遠くなってしまい、近くにいる人へと興味が移ってしまいやすい。

近年では、テレビ電話などで相手の姿を見ながら会話を楽しむことができ、相手を身近に感じることができる。こうした機器によって、どれだけ心理的距離が縮められるかどうかはわからないが、個人的には非常に興味深いものである。

共通の趣味を持つ相手を好きになる

共通の趣味があることで、二人の仲が親密になることもある。社会的交換理論によると、趣味についての会話ができたり一緒に楽しむ事ができ、心理的負担が少ないことや、お互いの趣味を認め合うことができるため社会的な支持が得られるなど、心理的な報酬があるためとしている。


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