パブロフの発見
イワン・パブロフは消化腺の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞している生理学者である。
パブロフはイヌが食事中に分泌する唾液量を調べるために、外科的な手術によって唾液量を口の外で直接測定できるようにした。イヌに食物が与えられ、それを食べたときの唾液量を記録するテストを行っていったが、何度もこのテストが行われたイヌは、食物が呈示されるよりも前に唾液が分泌されていることに気づいた。パブロフは食物の呈示前に常に与えられていた何らかの刺激が唾液分泌を誘発させていると考えた。
この発見は現在では古典的条件づけ、またはレスポンデント条件づけと呼ばれており、パブロフはその後この現象の研究に全精力を注ぎ、古典的条件づけの基礎を作り上げた。
また、パブロフの発見あるいは実験は「パブロフの犬」と呼ばれている。
参考書籍(PR)
- 『メイザーの学習と行動 日本語版第3版』 二瓶社(2008)
- 『学習の心理―行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ)』 サイエンス社(2000)
- 『グラフィック学習心理学―行動と認知 (Graphic text book)』 サイエンス社(2001)
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