古典的な問題解決
洞察による再構造化
ゲシュタルト心理学派は、問題解決において、試行錯誤的に解決手段を探していくのではなく、情報の統合によって問題の解法が突然明らかになる洞察を重視した。行き詰まりが生じた場合、情報の追加や妨害となっていた制約の緩和などによって、問題表象の転換が行われることで再構造化され、洞察が得られる。
機能的固着と構え
ある対象の機能について、特定の考えをもっていると、必要な機能を利用した適切な問題解決が妨げられることがある。これを機能的固着と呼ぶ。
機能的固着と似ている概念として、構え、または心的構えがある。ある特定の状況に対して、特定の方法で準備状態をとるのが構えであるが、構えに合わない問題が生じた場合、適切な問題解決が抑制されてしまう。
参考書籍
- 『認知心理学 (New Liberal Arts Selection)』 有斐閣(2010)
- 『認知心理学 (放送大学教材)』 放送大学教育振興会(2013)
- 『錯覚の科学 (文春文庫)』 文藝春秋(2014)
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