判断におけるバイアス

人が判断を行う際には、事象が起こる環境や状況、気分や情動など、多くの要因が意思決定に影響をあたえる。同じ人物が判断を行ったとしても、ときと場合によって意思決定に偏りが生じることがある。このような偏りはバイアスと呼ばれる。判断における代表的なバイアスには下記のようなものがある。


ステレオタイプ

集団やカテゴリーに属する人たちに対して一定の特徴を付与する認識枠組みで、一般化や固定化されたイメージ。

内集団バイアス

自分が所属している集団の成員が、外集団の成員に比べ、人格や能力が優れていると評価する傾向。

確証バイアス

自分の仮説を指示する証拠だけを探す傾向。

後知恵バイアス

事象が起こった後に、前もって予測可能だったと考える傾向。

現状維持バイアス

あることを変えるだけで、損をする可能性よりも得をする可能性が高くなるとしても、現状を維持しようとする傾向。

現在志向バイアス

将来に多くの利益、または損失があると知っていても、目先の利益を選んでしまう傾向。


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